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恥ずかしいから読まないで下さい

史上最強の哲学入門

 

史上最強の哲学入門 (河出文庫)

史上最強の哲学入門 (河出文庫)

  • 作者:飲茶
  • 発売日: 2015/11/05
  • メディア: 文庫
 

 

 

現代全開の口語で哲学の歴史を教えてくれる良書!!

 

 

全四章から成り、

真理

国家

存在

それぞれの真理を解き明かすべく立ち向かった哲学者たちが

1人ずつ解説されている。

 

紹介文でも「驚異的な噛み砕き方」と書かれているが、正に。

 

面白いのは、

 

それぞれの哲学者が

なぜそれを疑問に思い

⇒どのように考え

⇒どのような結論に至ったか

 

をというプロセスがめちゃくちゃドラマチックに書かれている点。

 

基本的に私は

外国の方の名前を覚えられないという奇病に罹っているんだけど

そんな私でも

 

「こいつ誰だっけ・・あぁ思い出した、アレで悩んで○○って思想に至った人だ」

 

と思い出せる。

 

 

 

つまり哲学者1人1人のドラマ、物語が簡潔に描かれているので

感情移入できるし、頭にも入って来易い!

 

 

 

哲学に興味がある人になら

フツーに面白い小説!

みたいな感じでお勧めできるなぁと感じた。

 

 

哲学に興味ある人!哲学者の名前なんて0~3人しか知らん人!

 

つまり私のような人!

 

読みたまえ!

 

 

 

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私的メモ

 

そもそもロクに学校通ってないので、

哲学について学んだ覚えが微塵もなかった私なんだけど

最近興味が湧いて0から学んでみようと思って購入。

 

哲学の歴史を学んで思ったのは

・紀元前から人間は「マジでこれが1番正しい」ということ=真理を探していた

・それは今の自分(若しくは人類)も同じである

・時代や環境によって「正しさ」も価値判断も変わる

(たとえばイスラームにとっては豚肉食べるのは禁忌、非常識、誤り)

(でも我々は普通に食べている)

・つまりそもそも、主観以外での「正しさ」というのは存在しない

・社会的な正しさ(=法、規範)も主観、今ここに住んでいる人々のルール

・それは「絶対の正しさ(=真理)」とは別物

・「正しいか間違っているか、という心の中の定規」=真理を探している状態

・そしてそれは意味がない

・ヤバい

 

ということ。

もう少し哲学と心理学を勉強したいなと

素直に思えるきっかけになったから、読んでよかった。