史上最強の哲学入門
現代全開の口語で哲学の歴史を教えてくれる良書!!
全四章から成り、
真理
国家
神
存在
それぞれの真理を解き明かすべく立ち向かった哲学者たちが
1人ずつ解説されている。
紹介文でも「驚異的な噛み砕き方」と書かれているが、正に。
面白いのは、
それぞれの哲学者が
なぜそれを疑問に思い
⇒どのように考え
⇒どのような結論に至ったか
をというプロセスがめちゃくちゃドラマチックに書かれている点。
基本的に私は
外国の方の名前を覚えられないという奇病に罹っているんだけど
そんな私でも
「こいつ誰だっけ・・あぁ思い出した、アレで悩んで○○って思想に至った人だ」
と思い出せる。
つまり哲学者1人1人のドラマ、物語が簡潔に描かれているので
感情移入できるし、頭にも入って来易い!
哲学に興味がある人になら
フツーに面白い小説!
みたいな感じでお勧めできるなぁと感じた。
哲学に興味ある人!哲学者の名前なんて0~3人しか知らん人!
つまり私のような人!
読みたまえ!
-----------------------
私的メモ
そもそもロクに学校通ってないので、
哲学について学んだ覚えが微塵もなかった私なんだけど
最近興味が湧いて0から学んでみようと思って購入。
哲学の歴史を学んで思ったのは
・紀元前から人間は「マジでこれが1番正しい」ということ=真理を探していた
・それは今の自分(若しくは人類)も同じである
・時代や環境によって「正しさ」も価値判断も変わる
(たとえばイスラームにとっては豚肉食べるのは禁忌、非常識、誤り)
(でも我々は普通に食べている)
・つまりそもそも、主観以外での「正しさ」というのは存在しない
・社会的な正しさ(=法、規範)も主観、今ここに住んでいる人々のルール
・それは「絶対の正しさ(=真理)」とは別物
・「正しいか間違っているか、という心の中の定規」=真理を探している状態
・そしてそれは意味がない
・ヤバい
ということ。
もう少し哲学と心理学を勉強したいなと
素直に思えるきっかけになったから、読んでよかった。